日本初のピッツェリア「NICOLA」 有名店のピザをテイクアウトで楽しむ
東京都 福生(ふっさ)市にあるピッツェリア「NICOLA」。
横田基地のすぐそばにあるこのお店は、戦後はじめて本格ピザを提供し、
現在の天皇も訪れたという有名店です。
元々、ネットの口コミが良いと夫が見つけてきたお店。
「六本木で生まれて横田基地で育った日本初のピッツェリア」という
事前情報のみで行ったのですが、着くとおしゃれで落ち着いた店内で、
なんと未就学児は店内利用不可。
それでも自慢のピザはテイクアウトできるとの事で、1つだけ注文し、
お店の歴史を綴ったリーフレットをもらって読んだらとても面白かったので、
お店の概要、テイクアウトしたピザの味と、お店の歴史をご紹介したいと思います。
◆NICOLA横田本店の概要
▼NICOLA横田本店のHPはこちら▼
pizza nicola横田本店 ニコラピザで愛されるイタリアンレストラン
お店は横田基地のすぐ隣、16号線沿いにあります。
外観は広い一軒家で、お店の前に創業者ニコラスさんの
笑顔の看板が立っています。
店内は古い洋館風で、じゅうたんが敷かれた落ち着いた店内は、格式高い印象。
メインルームと、プライベートルームがあります。
ライブも開催されているようで、ポスターが置かれ、CDも販売されていました。
(↑メインルーム。HPからお借りしました)
「癒しの空間を目指しているため、
未就学児のお客様は原則ご遠慮いただいております」との張り紙。
服装は「カジュアルスマートで」とのことです。
レジにはメニュー、お店の歴史を記したリーフレットが並び、
その他の張り紙も含めて全て英語が併記されています。
ドルも使えるようなので、旅行で余ったドルをここで使うのも良いかもしれません。
クレジットカードは5,000円以上から。
テイクアウトだけなら現金の準備をした方が無難です。
火曜日と第一月曜日は定休日です。
◆テイクアウトピザの味
メニューにはピザ以外ももちろんありますが、テイクアウトはピザのみ。
NICOLAのピザの特徴は
「ナポリピザ+ニューヨーク風+二コラだけのスパイス&100%ゴーダチーズ」
ミックスピザが4種類あり、プレーンピザへの自由トッピングが30種類あります。
ミックスピザは「肉」「キノコ」「魚」「生ハムと野菜」の4種類。
プレーンピザの自由トッピングは組み合わせが700種類に及ぶそうです!
サイズは6インチ、9インチ、12インチの3種類ありますが、
テイクアウトは9インチか12インチのみ。
今回は肉系ミックスピザ「ニコラミックスピザ」の9インチを注文しました。
20分で焼きあがり、お会計1,900円。
箱には創業者ニコラスさんの笑顔の写真が。
ドキドキしながら箱を開けてビックリ。
チーズがたっぷり!っていうか、チーズしか見えない!
食べてみると、薄い生地の上にタマネギ、ピーマン、マッシュルーム、
サラミ、ソーセージが乗っていて、
その上にチーズがピッタリ覆いかぶさっている、という感じ。
ピザによくある、ジューシーで液が垂れるということはなく、
よっぴぃが上下逆さまにしてもチーズが落ちないほど、
ギュっとピッタリ密着しています。
味もチーズの旨味が凝縮している感じで、薄くても食べ応えがあり、
2切れで満腹感が出てきます。
確かに、今まで食べた「本格イタリアンピッツァ」とは少し違う。
生地もチーズも、薄くて固めでどこか家庭的なんだけど、
この旨味は家庭では再現できない、
まさに「二コラ独自のスパイス&チーズによる伝統の味」!
一度食べると忘れられない、驚きのピザでした。
◆NICOLAの歴史
戦後すぐ、アメリカから移住したニコラスさんが六本木で始めた
アメリカ(ニューヨーク)風イタリアンレストラン「二コラス」。
ニコラスさんはイタリア系の移民で、母親の味をもとにした本格ピッツァを、
アメリカ風の店内で提供し、当時「六本木で一番うまい店」として大成功。
現在の天皇が婚約中の美智子様と訪れたり、ハリウッドスターも訪れたそうです。
レストランは好調で、現在の横田店もオープンしましたが、
その他の事業の不振により、六本木のレストランの経営権は失うこととなりました。
横田店は、奥様と離婚する際、奥様に経営権を譲渡しましたが、
後に復縁し再婚され、経営を続けて来られたそうです。
奥様との復縁後、ニコラスさんは日本に帰化して「小泉二コラ」さんとなり、
横田店の名前も「二コラ」となりました。
やがて他のお店は全て売却され、ニコラスさんの直営店は
「二コラ横田店」のみとなってしまいました。
1992年にニコラスさんは亡くなり、奥様もご高齢のため引退され、
二コラ横田店は後継者の方に継いだそうです。
今は、埼玉の清瀬と浦和にも店舗があり、都心店舗の復活を目指しているとのこと。
歴史をつづるリーフレットには、ニコラスさんに対する敬意と愛情があふれていて、
表紙にうつるニコラスさんの笑顔もとっても明るく幸せそうで、
見ているこちらも幸せになる素敵なものでした。
戦後の混沌とした異国の地で、波乱万丈ともいえる人生を過ごされたと思いますが、
私も年を取った時、こんな風に笑える人間であるよう生きたいと思いました。
有名店の伝統の味が継承されるよう、陰ながら応援したいと思います。
◆おわりに
今回はよっぴぃが一緒だったのでテイクアウトのピザのみとなりましたが、
前菜や他のメニューも美味しそうでした。
店内の雰囲気も落ち着いていてオトナな感じで、
夜もきっとステキなんだろうと期待させます。
私達の後に、小学生くらいのお子さんを連れた家族が入店しているのを見て、
よっぴぃが小学生になったら絶対リベンジしてやろうと思いました。
テイクアウトしたピザを公園で食べようと思ったのですが、
お腹をすかせたよっぴぃは車内に漂うチーズのにおいに待ちきれず、
「ピザくださぁ~い!ままー!ピザくださぁ~い!」
が止まらないので、諦めて近くの駐車場に停車して車内で食べました。
次回は公園までリサーチした上で、事前に電話でオーダーして行こうと思います。
今回はピザが焼きあがるまでの20分、
近くのアメリカ雑貨店「こみゅにけいしょん」で買い物をしました。
よっぴぃの喜ぶ良い買い物ができたので、その模様は明日のブログで
お伝えしたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました!